合格できる作文を書くために

大村校 作文担当 池田 翔平

 合格できる作文を書くために、まず必要なことは、「作文を書き出すこと」です。そのために取り組んだのが、「作文がんばり原稿用紙」であり、作文に対する苦手意識を克服するために、自由に作文を書いてもらう取り組みです。自分の趣味や宝物、運動会のことや家族との思い出など、自分でテーマを決めて自由に書いてもらいました。その際、作文の構成を徹底するように指導しました。一段落目に自分の意見を書き、二段落目に自分の体験を書き、三段落目にまとめを書く、という三段落構成です。このような取り組みを繰り返すことで、

 作文を書くことは楽しいことであり、三段落構成を守ることが大切であると、生徒たちに理解してもらえたように思います。 

 次に必要となるのが「出題の意図を正しく理解すること」です。そのためには、テーマとずれた作文を書いた際に、書き直しを行うことが効果的です。今年度も特に土曜講座や冬期講座を中心に、作文の書き直しを徹底しました。土曜講座では全国各県の入試問題に挑戦し、冬期講座では、10日間で過去10年分の県立中入試問題に挑戦しましたが、テーマとずれた作文を書いた場合、もう一度原稿用紙を渡し、書き直しを指示しました。ある生徒は、模試の度にテーマと微妙にずれた作文を書いてしまい、自信を失いかけていました。そのため特に冬期講座では、毎回書き直しをするように指示し、テーマに沿った作文が書けるまで何度も書き直しをさせました。その生徒は欠かさず書き直しを行い、入試本番では70点満点で採点される作文問題で59点の高得点を取り、合格することが出来ました。

 また、内容の面で最も大切なことが「自分の体験を引き出すこと」です。近年の県立中学校の作文問題では、必ず自分の体験を書くことが求められます。しかし、中には「体験がない」という生徒も少なくありません。塾の授業では、そのような生徒の体験を引き出す授業を行っています。例えば授業の中で「一番楽しかったこと」や「一番頑張ったこと」など、自分の体験を見直し、文字に起こしてみるというような取り組みです。その際、箇条書きで書くことや日常の当たり前のことを書くことなどを提案し、体験を書くことは難しいことではないと繰り返し伝えました。このように、授業を通して自分の体験をもう一度見直すことで、必ず作文が書けるようになります。

 以上のことをふまえて今年度入試の結果を振り返ると、作文問題では50点後半~60点の高得点をとれた生徒が多くいました。これは、体験を書くことを常に強調し、書き直しを繰り返した結果だと思います。ただ近年は、問題の傾向が固まり、50~60点という高得点が取れて当たり前になっているように感じます。来年度も「作文がんばり原稿用紙」を通して作文を書き出すことの大切さを伝え、書き直しの徹底を行い、体験をしっかり引き出していくことで、合格できる作文が書けるようになると考えます。