適性検査問題対策

大村校 適性担当 藤原 敏紘

 今年度の個人的なテーマとして「高得点よりも合格点を取らせる」を掲げていました。高得点を取るには勉強の質も量も追い求めなければいけませんが、今年度はいかにして合格点を取らせるかに焦点を当てて授業に取り組みました。

 そこで、合格点を取るためにポイントを3つにしぼって考えてみました。

 まず、授業において解答解説をする際に、最後は答えを生徒自らで出していく方法をとったことです。生徒たちに意見を発表させながら、授業を進めていますが、最後まで模範解答は教えませんでした。もちろん、わからないときや、的外れな答えを発表する生徒もいます。そのときは、生徒たちに質問したり、ヒントを与えたりして、答えに誘導する形で、最後は自力で答えを求めさせていました。生徒たちは、与えられたヒントを使って、その場で考え、試行錯誤しながら解答を導き出していきます。その方が生徒たちの学力は伸びていきますし、自分で解けたという自信にもつながります。

 次に重要なのが、ミスをしないことです。入試の鉄則は、みんなが解ける問題を間違えないことです。もちろんスピードも大切ですが、優先順位としては、「丁寧に・正確に・速く」です。誤字・脱字も減点対象になるので、その1点の大事さを指導しています。その中でも特に、算数力は重要な要素です。例年、大問4は算数系の応用問題が出題されています。簡単に解ける問題から、思考力が問われる問題まで幅広い問題が出題されています。限られた時間の中で、問題に対応できるだけの算数力が必要です。

 最後に、意識です。テキストや過去問を解く際に、「テキストができるようになる」、「過去問で良い点数をとれるようになる」ことを考えないことです。「練習は試合のつもりで」という言葉がありますが、まさにその通りで、本番で合格点を取るためにテキストや過去問で練習をしているのです。テキストや過去問ができるようになるために勉強をしているわけではありません。 これらのことを、しっかりとこなしていくことで、合格点をとれるようになります。1人でも多くの生徒たちが、諫早高校附属中学校に合格できるよう、今後とも精一杯努力していきます。