諫高附属中合格のために

愛野校 適性担当 坂口 貴志

 2022年度の適性検査問題は、算数分野の難易度は例年と同程度だったと思われます。最後の問題は長い会話文の中からルールとヒントをもとにして数の組み合わせを何通りも考える必要があり、時間がかかったと思います。また理科分野は基礎知識が必要な問題が出題され、記述問題も3題ありました。社会分野の環境問題は、土曜講座などで学習していたので答えることができたと思います。国語分野では漢字の組み合わせの問題が出題されました。他には家庭科と関連させて出題された問題がとても多く、男女で得点の差が大きくなったのは、これも関連していると思います。

 適性問題で点数を取るためには、限られた時間の中で複数の資料を速く、的確に読み解く力が必要で、それを文章でしっかり書けるように練習することが大事です。久保塾の土曜講座では、全国の都道府県の適性問題を抜粋して、制限時間を設けて解いていきます。

 その際に解けなかった問題は『訂正ノート』を作ってもらい、教師が細かくチェックして、しっかり理解しているか確認します。合格した生徒の多くは、このノートにやり直しだけでなく、自分の意見をしっかり書いていました。そこで理解を深めていったと思います。これは、他の生徒の目が気になって、手をあげて質問をしにくい生徒にも効果がありました。ノートを通じて生徒との間でやりとりもできました。

 しかし、見た目を気にするあまり、きれいにまとめるだけで満足して、あまり理解していない生徒は厳しい結果になったと思います。答えのみしか書いてこない生徒、ノートの提出回数が少ない生徒も同様でした。一番大事なことは、次に類似問題が出てきたときに間違えないことです。また、ある生徒は何度も提出することが面倒くさくなったのか、『訂正ノート』を雑に書いていました。丁寧に書いてくるように厳しく指導したら、重要なところをしっかり考えて、キャラクターを使って自分の言葉でまとめていました。結果、その生徒は合格しました。それくらい本人がやる気になって、受験に対する意識を高く持つ必要があると思います。

 適性問題を解くにあたり、まず自分の意見や考えをしっかり書けるように指導しています。また、その年に話題になっているテーマなどを理解させることに力をいれています。